最近話題の3次元のCGアニメーションを自由に制作できる無料のアプリケーションBlender。
はじめてはみたもののどうやって収益化したら良いのかよくわかなない…という方も多いのではないのでしょうか?

上手く使えるようになっても、それをどう収益化するかってけっこう難しいですよね。

なかなか、経験がないとクライアントワークでお仕事を取るのも難しいですしね。

そうなんです!でも、そんなお悩みを乗り越えられる、自分で作ったBlenderの作品を販売できるECサイトが存在するんです!
本記事ではBlender(ブレンダー)の販売に特化したECショップBlenderMarket(ブレンダーマーケット)の登録方法をご紹介します。
またブレンダーだけでなくデジタルプロダクト全般を販売したい!という方はこちらのデジタルプロダクトなら何でも販売が出来るECショップ、Gumroadがおすすめです。

Blender(ブレンダー)とは
Embed from Getty Imagesまず、Blender(ブレンダー)について少し触れていきます。
Blenderは、無料で利用できる、オープンソースの3Dグラフィックス・アニメーションソフトウェアです。
用途は様々です!
- 3Dモデリング
- レンダリング
- アニメーション
- VFX
- シミュレーション
- ゲーム制作
多数のツールや機能を備え、プロジェクトの規模や複雑さに応じて拡張可能です。
オンラインコミュニティが活発であり、チュートリアルやアドオンなどのリソースが豊富にあります。

ハイスペックなのに無料で利用できるソフトですし、これから需要が一気に増えそうな分野なので新規で始める方が沢山います!
これから始めたい!という人は入門Blender -ゼロから始める3D制作という本がおすすめ!
Blender Market(ブレンダーマーケット)とは?
Embed from Getty ImagesBlender Market は CG CookieというBlenderに特化したオンライン学習プラットフォーム が運営する、Blender の有料アドオンや有料アセットの販売に特化したECサイトです。
CG Cookie(シージークッキー)とは?

Blenderの販売の前に、Blenderに特化したオンライン学習プラットフォーム CG Cookieが気になってしまう方も多いかと思います。
CG Cookie は元々、WordPressで構築されたコンテンツサイトで色々なソフトのチュートリアルなどの販売を行っていました。
その中でBlenderが占める割合が多くなり2019年から今のようなBlendrメインの学習プラットフォームになったようです。
Blender Market(ブレンダーマーケット)とは?
このような経緯でCC Cookieによって2014 年に設立されたのがBlender Marketです。
Blender Market は、Blender クリエーターがそのキャリアで収益を得ることが出来るプラットフォームです。
また、運営はCC Cookieとなり、ちょっと紛らわしいですがBlenderを運営するThe Blender Foundationとは関連のない団体です。
デジタルコンテンツのストック型販売のススメ
Embed from Getty Images今年は私自身も挑戦しているのですが、デジタルコンテンツのストック型販売がアツいです。
通常のECショップや小売りでは、商品を販売する際に在庫管理をしたり発送の手配をしなければいけません。
海外の人に販売することも可能ですが、国内だけでも面倒なのに海外の人に実際の商品を販売しようとなると、手間と労力と費用がかかります。
でもデジタルコンテンツの場合は、このECサイトにアップロードするだけで、後は勝手にコピーを販売し続けて収益を出してくれるのです。
プロダクトを作るのには手間がかかるので「不労所得」だとは私は思わないのですが、いわゆる不労所得になってくれます。
そこに置いておくだけで収益を作り出してくれるストック型の販売方法、ぜひ挑戦してください!こちらのUdemyの講座でもデジタルコンテンツに特化したECショップGumroadの解説をしております!
クリエーターがチェックしたいBlenderMarketの特徴
Embed from Getty ImagesBlender MarketはBlender利用者にはとてもよいプラットフォームですが、サイトが日本語対応していないため、「利用しにくいな」と感じることもあるかもしれません。
ここでは細かい利用方法などを解説していきます。
支払いの受け取り方法
支払いの受け取りサービスは次の2つの外貨受け取りサービスを利用できます。
どちらのアカウント作成時に必要となるので、事前に作っておきましょう。また、BlenderMerketではStripeの方が取引手数料が安くなるとのことで、Stripeの利用をおすすめしています。Stripe では 1% のレートが課されますが、PayPal では 4% のレートが課されます。
注意:日本からアカウントを作成したのですがPaypalのみしか選択できませんでした。日本からご利用の人はPaypalを準備したほうが良いかもしれません。
最小支払額
Blenderでは最小支払い額が25USDと設定されています。
この最小支払い額ですが1年以上経過しても25USDを上回らない場合は、受け取りが可能です。
支払い時期
支払い時期は最低支払い額を満たしている場合は毎月 1 日と 15 日に処理されます。支払いのデフォルトは月に1回の受け取りですが、オプションで変更可能です。
BlenderMarketでの販売条件
BlenderMarketで販売者になるには次の要件を満たす必要があると記載されています。
- 16 歳以上である必要があります。
- Blender Market のユーザー アカウントが必要です。
- クリエーター申請書の記入が必要です。
- お住まいの地域で支払いを受け取ることができる必要があります。
- アカウントにサインアップするときは、有効な情報を使用する必要があります。
- クリエイター利用規約に同意する必要があります。
まず、支払いの受け取りは日本からもできるので利用可能です。
16歳以上から利用可能とのことなので、技術があれば学生さんでも販売ができるのはうれしいですね。
また、クリエイターの申請書やアカウントの取得方法についてはこのあとに解説をしていきます。
ライセンス関連
デジタルプロダクト販売にあたり、ロイヤリティーがどうなっているかはクリエーターに取って大切なことです。
BlenderMerketではそれぞれのプロダクトに対してクリエーターが権限を付与できます。
アセットベースの商品
すべてのアセットベースプロダクトは、標準のロイヤリティ フリー、クリエイティブ コモンズ表示 (CC-BY 4.0)、エディトリアル ライセンスの設定が可能です。

コードベースの製品
スクリプト、アドオン、その他のコードベースの製品は、GPL かMIT としてライセンス供与される場合があります。
現時点(2023年3月)では、コードベースの製品には他のライセンス オプションは許可されていません。
製品を Blender Market にアップロードすることにより、このライセンスのどれかでライセンスを取得することに同意したことになります。

収入の計算方法
クリエーターが受け取れる金額は商品の価格から取引手数料と加盟店手数料を引いた金額の70%〜95%となります。
ちなみにこの図の中に出てくる無料以外のプランは「Blender サブスクリプション」という有料プランです。

最初に無料アカウントで始めて有料プランにアップグレードする事ができます。
BlenderMarketに出品するまえの事前準備
Embed from Getty ImagesBlenderを販売するにあたってクリエーターアカウントを取得する必要があります。クリエーターアカウントを作るには次の2つが必要となります。
- ポートフォリオ
- プロポーザル(提案文)
この2つを提出することによって、アカウントが取得できます。(無いと取得できません)
ポートフォリオ
BlenderMarketのおすすめのポートフォリオサイト以下となります。またGumroadの無料リンクをポートフォリオとして利用している人もいるようです。
- ArtStation
- Sketchfab
- Youtube
- Vimeo

提案文(プロポーザル)
提案文はけっこうしっかり書いた方が通りやすいようです。
英語が苦手な人はChatGPTを使って製作を手伝ってもらうと良いかもしれません。
これは私が適当に作ったChatGPT用のスクリプトです。
自分用に変えて使ってください。特に黄色にハイライトした部分を変更して使ってください。
Write a Proposal to sell my Blender 3D addon in Blender Market (https://blendermarket.com/)
Product name :Woody house
Product Type: Addon(& Asset File)
Sub Category: Interface
Addon & Asset File: 10USDAbout me:
Content Creator
Provide instructional content and Addon scripts for Blender
About Prodct:
I have made a Youtube Video series, please take a look here on my YOutube channel information.
https://www.youtube.com/
これでProposalを出すとこんな感じになります。
Dear Blender Market Team,
I am thrilled to propose the sale of my Blender 3D addon called “Woody House” on Blender Market. As a content creator who specializes in providing instructional content and addon scripts for Blender, “Woody House” is my latest creation.Product Details:
- Product Name: Woody House
- Product Type: Addon (& Asset File)
- Sub Category: Interface
- Price: 10 USD
The “Woody House” addon is designed to help users quickly and easily create 3D models of wooden houses within Blender. With a user-friendly interface and a range of customizable parameters, the addon allows users to create a variety of different house designs, from rustic cabins to modern wooden homes. The asset file included in the addon provides users with a range of pre-made textures and materials that can be used to give their wooden houses a realistic and high-quality finish.
In addition to the addon itself, I have also created a series of YouTube videos that provide users with step-by-step instructions on how to use the “Woody House” addon to create stunning 3D models of wooden houses. These videos are available on my YouTube channel and provide users with a comprehensive tutorial on how to use the addon.
As the creator of this addon, I am committed to providing high-quality support to all users who purchase “Woody House”. I will be available to answer any questions, provide assistance with installation and setup, and offer guidance on how to get the most out of the addon.
I believe that “Woody House” will be a valuable addition to the Blender Market, offering a unique and useful tool for users who want to create wooden houses in their 3D designs. With a price point of just 10 USD, I believe that the addon provides excellent value for money, making it accessible to a wide range of Blender users.
Thank you for considering my proposal to sell the “Woody House” addon on Blender Market. I am excited to bring this addon to the marketplace and look forward to hearing from you soon.
Sincerely,
英文で作るのが苦手な人はこんな感じでツールを駆使して作ってみてください。
BlenderMarketの登録
Embed from Getty ImagesそれではBlenderMarketへ登録をしていきます。
アカウント登録
公式サイトへアクセスし、ページ右上のSign Upをクリックします
- 名前
- ユーザー名
- メールアドレス
- パスワードを設定
確認事項にチェックを入れてサインアップします。
クリエーター申請
次にクリエーター申請をします。
ページ中央の「Become a Creator」をクリックします。
「Apply Today to Start Selling」(今日から販売を開始する)をクリックします。
ここでクリエーターの販売条件の所で少し触れた「クリエーター申請書」を記入していきます。
個人情報の入力
まず順番に個人情報を英語で入力していきます。
- 名前
- 苗字
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
- 国
- 時間帯
商品の提案
次に商品の提案をしていきます。
- ポートフォリオのリンク
- Product roposal :先ほど作った商品の提案文をここに記入します
- Company Name: 会社名フリーランスの場合は個人名
- Shop Slug: 自分のURLの末尾に付くやつです。https://blendermarket.com/〇〇←ここ
支払いオプションを記入する
- Paypalを選択(日本からだとPaypalのみの選択でした)
- PaypalのEmailを選択
- ニュースレターの受け取りの有無(どっちでもいいです)
- 利用規約にチェック
Submit Applicationで登録をします。
以上、審査完了、これでクリエーターアカウントの審査に通るとBlenderを販売することができます!
Blender Market:まとめ
Embed from Getty ImagesBlenderに特化してECショップBlenderMarketについてご紹介をしてきました。
これから伸びる分野でありながら、無料で利用できるソフトということでぜひ始めてみたいですよね!
また、Blenderだけでなくデジタルプロダクト全般でストック型の販売を行ってみたい人はぜひGumroadをチェックしてください!

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