・クリエーターだけど収入が増えない
・製作をするのに安定した収入が欲しい
・コアなファンを増やしたい
クリエイターさんのこんな悩みを解決します
作品やコンテンツを作るクリエイターさん、作品も作りたいけれど作るだけでなく同時に収入も安定したいと思いますよね。
収益化の為にSNSマーケティングをしたり商品化して収益を上げているクリエイターさんも多くいらっしゃいます。でもクリエイターをしながら営業活動って大変ですよね。
「自分の作品に魅力はあるけれど収益化には向いていない」そんなお悩みを抱えている方は、ルネサンス美術時代からあるあの制度を使ってみたらいかがでしょうか?
パトロン、タニマチ、スポンサー、言い方は色々あるけれどファンに作品の製作のためにサポートをしてもらうのです。そうです「パトロン」制度です。
本記事でご紹介するのは現在のパトロン制度とも言うべき、クリエーター支援プラットフォームPatreon(パトレオン)です。
パトレオンについて詳しく説明していきますので、どうぞ最後まで御覧ください。
アーティスト支援サービス「Patreon(パトレオン)」とは?
Patreon (パトレオン)は、コンテンツ クリエイターとパトレオンと呼ばれるファンをつなぐメンバーシップ 制のクリエーター支援プラットフォームです。
誰でも収益化の為に無料で利用できます。サブスクの様な月額での支援となっていて、各クリエーターが月額の支援金額を定めることができます。
このPatreon(パトレオン)は、動画製作者であるJack Conte がYoutubeのアルゴリズムによる収入の不安定さに不安を持ち友人と共に2013年に立ち上げた、古き良き時代の古典的な「パトロン」の概念を現代的に取り入れたクリエーターの収入を安定させるのを目的としたプラットフォームです。
歴史的に、画家、音楽家、作家などの芸術家は、支援をパトロンと呼ばれる後援者に頼ることがありました。
言い方は色々ありますよね、パトロン、後援者、タニマチ、スポンサー…Patreon はそのコア コンセプトを採用し、より多くのファンが手頃な月額料金で好きなアーティストやクリエイターに資金を提供できるようにしました。
パトレオンは世界中のポッドキャスター、YouTuber、ミュージシャン、ライターなど、さまざまなクリエーターによって活用されています。
パトレオンとクラウドファンディングとの違い
パトレオンではパトレオンと呼ばれるファンが継続してクリエイターを金銭的にサポートします。
では、同じく金銭的な支援をするクラウドファンディングとはどう違うのでしょう?
クラウドファンディングは、新規の製品やサービスへの資金提供を支援します。新しいサービスや製品に対してサポートするクラウドファンディング とは異なり、パトレオンは既に公開されているコンテンツを対象としています。
クラウドファンディングよりもオンラインサロンやアイドルのファンクラブに近いかもしれません。
ファンはサブスクの様に毎月定額を支払うことでクリエーターを応援し、対価としてクリエーターのコンテンツにアクセスできるなど特典を受け取ることができます。
どんなジャンルのクリエーターが使えるの?
パトレオンは世界中の20万人以上のクリエーターが利用しています。パトレオンでは以下のクリエータの利用を推奨していて、各クリエーターにあったプランを提供しています。
- ポッドキャスター
- ビデオクリエイター
- ミュージシャン
- ビジュアルアーティスト(写真・イラスト・絵画・彫刻など)
- ライター/ジャーナリスト
- コミュニティ
- ゲームクリエイター
- 非営利活動
- 講座
- ローカルビジネス
もちろん、このリストにないファンから支援を受けたいクリエイターさんは利用可能です。
利用者のジャンルが多いジャンルは以下になります。
- 動画 (38%)
- ライター (17%)
- オーディオ (14%)
- 写真 (6%)
Youtubeで登録者はいるけれど、アルゴリズムによって収益が安定しないなど動画制作者からは常々不満が漏れ聞こえてくるので、この数字にも納得ですね。
一方ライターの場合は、人気作家さんなどで新作を先に読める特典などがあったら支援したくなりますよね。
パトレオンはこんな人に向いている
パトレオンは誰でも無料で使えるサービスですが、実は向き不向きがあります。
パトレオン自体は新しいファンを獲得するには向いていないサービスです。そのため、もう既にファンがいたり知名度がある人で、ファンを呼び込める人が向いています。
クリエイターは集客をプラットフォームに依存している面も大きいので、プラットフォームを超えてどれだけコアなファンがついてきてくれるかは未知です。
しかし、例えばYoutuberならYoutubeを閉じてパトロンに移籍する必要はなく、Youtubeでは通常どおりコンテンツを配信し、パトレオンは「特典付きのファンクラブを作った」といったノリで利用できます。
patreon何ができるの?
クリエーターはパトレオンでメンバーシッププランを作ることができます。
月額いくらにするのか、いくつのプランを設定するのか、プランの内容はどうするのか、これはクリエーターが自由に設定できます。
例えば、気軽に応援したいファンは月額1 ドル程度、コアな熱心なファンは月額 10 ドルや20 ドル以上でクリエーターのコンテンツをサブスク利用することができます。
高額のプランでは、ライトなプランのサポーターが利用できない特別なコンテンツへのアクセスができるなど、各コースの特典を付けることができます。
patreonの利用料金
patreonには支援されたいクリエーターと支援したいパトレオンと呼ばれるファンがいます。
パトレオン(ファン)の利用料金
パトレオン(ファン)は無料でアカウントの登録ができます。好きなクリエーターを支援するには、クリエーターの提示するプランを選択し月額でサブスク利用ができます。
クリエーターの利用料金
パトレオンは支援が欲しいクリエイターなら誰でも無料で利用できます。パトレオンには利用プランによって収益から利用料を支払います。
ライト(Lite)プラン
ライトプラン:収益の5%
利用可能ツール
- クリエイターページ
- Patreonコミュニケーションツール
- Patreonワークショップ
一番シンプルなプランです。クリエーターページとコミュニケーションツールの利用、そしてパトレオンのサクセスチームのコーチングが利用できます。
「興味あるからとりあえず使ってみよう」というパトレオン初心者へおすすめのプランです。
プロ(Pro)プラン
プロプラン:8%
利用可能ツール
- Liteに含まれるすべてと…
- メンバーシップのランク
- 分析と探究
- 限定オファープロモーションツール
- クリエイターのワークショップ
- 境界のアプリ統合
- 優先カスタマーサポート
プロプランでは、サポートプランの料金を自由に設定することができます。限定オファーが出せるプロモーションツールや分析ツールも利用できるようになります。
また、DiscordやCrowdcastなどのアプリを繋げて利用ができるようになるので、例えばDiscord上でコミュニティーを運営しパトレオンと繋げて利用することもできます。
自分のファンコミュニティーがあり収益化を望める人におすすめです。実績がある程度あるのであればこのプランから始めるのが推奨されています。
プレミアム(Premium)プラン
プレミアムプラン:12%
利用できるツール:
- Proに含まれるすべてと…
- 専属パートナー マネージャー
- 会員限定グッズ
- チームアカウント
このプレミアムプランになると、パトレオンとのパートナーシップという位置づけになります。
芸能人のマネージメントと同じくイベントや営業先を見つけてきてくれたり、マネージャーや専門家がついてマーケティングからビジネスの成長まで一対一でサポートしてくれますし、オリジナルグッズ製作もできます。
売れっ子Youtuberさんクラスはこのプランがおすすめです。
Patreonを日本語で利用するには?
以前は日本語対応をしていなかったパトレオンですが、現在は日本語にローカライズされており日本語で利用することができます。
パトレオンは海外ではかなりメジャーなサービスです。ただ、利用者がまだまだ日本人は少ないです。
元々パトレオン上はファンを探すのには向かないサービスなので日本人の多さはあまり関係ないと思われます。
サイトも日本語化されたということはこれから日本での市場拡大が予想されます。無料で利用できるので今のうちに利用するのもアリです!
patreonは日本円で利用できるの?
パトレオンでは現在16の通貨を利用することができますが、残念ながら日本円には対応をしていません。
でも、日本円に対応していないのは悪い事ばかりではありません。私も収益はUSドルで受け取っていますが、円安のこの時代の収益をドルで受け取れるのはむしろアドバンテージです。
受け取り通貨は16種類から選択できますが、日本から収益を受け取る場合はUSドルでの受け取りが良いでしょう。
支払いの受け取りはUSドルを受け取れる銀行、PayPal、Payoneerになります。
お勧めは送金手数料が安いPayoneerです。私も利用していますが、USドルで受け取ってレートが高い時など好きな時に日本円に引き出すこともできます。
patreon 登録方法、簡単8ステップ
パトレオンは完全に無料で始められます。
パトレオンと呼ばれるファンを獲得できず売り上げが上がらなければ、10セントも支払うことはありません。
ここでは、パトレオンの登録方法を解説します
1.メールアドレスを登録する
公式サイトにアクセスをして画面右上の「Patreonで制作する」をクリックします。
Google, フェイスブック、Emailアドレスのどれかで登録をします。
2.コンテンツの種類の選択
作成するコンテンツの種類に関する質問に答えます。
- ビデオを作っていますか?(自分にあったジャンルを選択)
- コミュニティを管理していますか?
- コンテンツは 18 歳以上ですか?
3.通貨を選択
使用する通貨を選択します。パトレオン(ファン)からの支払いと受け取りを考えると日本人ならUSドルが受け取りやすいです。USドルを選択しましょう。
4.SNSと連動
ソーシャル メディアに接続し、カスタム URL を選択します。
5.プロフィールに写真を追加
プロフィール写真 (256 x 256 ピクセル以上) とカバー画像 (1600 x 400 ピクセル) を追加します。
6.チャンネルの内容を追加
チャンネルの内容について、テキストとビデオの紹介を追加します。
パトレオン自体がまだ日本では知名度が低いので、そのあたりも含めてファンの人に、自分について、このチャンネルについて説明しましょう。
7.プランの設定
プランと各プランの内容を設定します。
8.目標を設定する
目標を設定します。ファンに目標(例えばパトレオンの数or月間収益)と、各目標を達成したら何をするかを伝えます。
日本人はあまり金額的な事を全面に出すのは良しとしませんが、ファン心理だと目標がある方が燃えます。
たとえば、パトレオンが 1,000 人に達したら、ファン感謝イベントを開催したりします。
パトレオン ティアシステム(Patreon tier system)とは?
ティアシステムとはプランの層の事です。簡単に言えば、プランに松竹梅があることです。クリエーターがファンに対して支援プランを作ったときに、一体プランではどんなものを提供したら良いのでしょうか?
ポイントはこのプランでは物を売るわけではなく好きなファンからの「恩恵」を受けたいと思ってサポートしていることです。
そして大切なのは「毎月」利用できる、もしくは毎月何かを提供できるものであることです。
また、プランですが松竹梅と書きましたがプランをいくつ用意するかは自由です。時間の経過でファンの熱意も変わり支援したい金額も上がるかもしれないので、選択肢は多いほうが親切かもしれません。
プランの特典として何を提供するかはクリエーターの自由ですが、どんなものを設定していいのか分からない人は参考にしてみてください。
- 早期アクセス
- グッズなど
- 今後のコンテンツ案の投票権
色々設定しすぎて毎月提供できなくなるのが一番良くないので、自分が何を提供でいる考えてみると良いかもしれません。
Patreon(パトレオン)まとめ
今回はクリエーター支援サービスのPatreonをご紹介しました。まだまだ日本では知名度の低いサービスですが、海外では結構メジャーなサービスです。
私が購読しているブロガーさんもパトレオンで収益を出している方も結構いらっしゃいます。
また、パトレオンを使ってみたい!と思っている場合、支払いが米ドルになるのであらかじめ受け取り口座を作っておきましょう。
おすすめは私も利用している通貨送金サービスのPayoneerです。手数料も安く手軽に利用できるので、通貨の壁を感じません。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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